過去ログ - 海未「夜の果てへと旅立ったあなたへ」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/12/01(月) 14:17:18.28 ID:2hBFblv8o

 唇を刺すほどの熱もゆるみ、薫り高い苦みが喉を潤していきます。
 湯気の立ち上る天井は、
 外が薄曇りで陰っているせいでしょうか、切れかけた照明の光もやけに低く感じられます。

 なんとなく、
 はしたないことですが、
 私は湯飲みをそこに置くと、背中を横たえて畳の上に仰向けに寝転がってみます。

 自分ひとりの呼吸や心音まで聞こえるほど静かな部屋のなか、
 あの明かりの方へ手をのばしてみたのですが、
 そこに手は届かず、
 雲間に遮られたような弱々しい光がさらに遠く感じてしまいます。




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