過去ログ - ウェイター「俺は勇者じゃないんだけども」 女兵士「貴様は勇者だよ」
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◆9W6PAVDo7.
[saga]
2016/01/13(水) 02:30:25.88 ID:9g9bLcIW0
ウェイター「長、わりぃんだけど。俺達は魔王を探す役目あんだろ、なのにそれほっぽってこの街のことに関わってる余裕なんてないぞ」
もちろん彼自身は魔王を探したいとは思ってはいない。それでもこの場合に、長の意思を曲げさせるには都合のいい言い訳として使っている。
長「それもそうですが…」
彼女には当然ながら効果はある。自分がエルフの里を離れ、この場にいるのは仕えている精霊の希望に従ったからだ。彼女はその希望に応えるのなら、今ここで起きている事態の解約に時間を費やしている場合ではない。そのことがわかっているだけに、長は少しうつむいてそれからは何も言わなかった。
あまり沈黙が続くのもかわいそうだと、ウェイターが向かおうと声をかけようとした時に。
「へぇ…、もうここまで来てたんですのね」
彼にとって聞きなれた声が、後ろからしたのだった。
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