過去ログ - ウェイター「俺は勇者じゃないんだけども」 女兵士「貴様は勇者だよ」
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62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/12/08(月) 23:15:30.79 ID:ySO0riXv0
結果としてウェイターは何もできないまま、骸が並ぶその場所を、ただ見つめていた。現実感のない、安全な街で生活する人間らしい反応。女兵士は何も言わずに、生存者がいないかを確認して、首を横に振る。

女兵士「本当に皆殺しだな」

ウェイター「そう、か」

その言葉にすらどこか現実味を感じられないで、ウェイターはいる。確かに彼は、この魔王討伐のことを甘く考えていたのは事実だ。それだけに、まざまざと見せられた、今後迎えるかもしれない戦いを、ただ否定したかった。

ウェイター「……」

何か言葉をかけようと思うが、言葉は出ない。近寄る女兵士のショートソードにこびりついた血糊が、ますます恐怖感を増していくのを感じてしまって。

女兵士「報告に向かわねばならん、行くぞ」

だから、その言葉に静かに従うほか、できなかった。


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