過去ログ - 【艦これ】提督「なぁ、山城」 オイゲン「三つめです! ビスマルク姉さま!」
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957: ◆vkx/VtAX92[saga]
2015/05/24(日) 22:17:36.92 ID:SP0ZtvWq0

真黒な船体は深海戦艦全てに共通しているが、しかし圧倒的に違うものがある。その船、と表したが、船と言うよりも生命体に近い。

駆逐イ級

それが彼らの総称だ。
駆逐艦と評されるものはすべて生命体に近い外見を持つ。軽巡以上が船体を持っているというのに、駆逐艦のみが、流線形のボディに、単眼もしくは双眼の目を持って海を駆け、口蓋を開き砲をのぞかせ、時には口で噛みちぎるか、手足を持って船を沈める。そして海を覆い尽くすばかりの多さ、人類に最も流血を強いた深海棲艦、それが駆逐艦であった。

本来であれば、通常の装備を持つ軍艦でも撃沈させることは容易だが、武器がなければ蹂躙されるだけだ。

リットリオは送り狼がきたか、と覚悟を決め、体をこわばらせた。

イ級が飛び跳ねる。リットリオの艦橋を食い破らんと口を開き、歯をのぞかせて。

リットリオはわずかばかりの走馬灯のあと、それでも目を開き、睨みつける。

そして――

自らに向かってくるイ級が横から強烈な一撃を受け、爆発、更にその爆煙に紛れ接近したなにかが持っていた細長いものによって甲殻ごと切り刻まれる様子を、リットリオは見届けたのだった。



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