過去ログ - 【艦これ】提督「なぁ、山城」 オイゲン「三つめです! ビスマルク姉さま!」
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◆vkx/VtAX92
[saga]
2015/05/29(金) 22:56:55.29 ID:vrd9Ybpk0
『てかその前に榴弾砲は積むなって言ってたよな? いったよな!? いったよな!!』
榴弾砲は強力だ。本来の定義は軽量かつ使いやすさに重点を置かれているが、現在は定義そのものが異なっている。
砲が大型化し、弾丸の貫通力と内部での爆発力に重点が置かれている。その強力さは深海棲艦相手に特記すべきことであった。特に様々な効果は重厚で知られる戦艦型の深海棲艦を一撃で沈めた記録もあるほど、誘導兵器なき時代と言われた今代では絶大だといわれるほどに、非艦娘兵装として素晴らしい兵器だった。だが、何分その破壊力ゆえに初速は遅く、本来、軽量として開発された榴弾であったが、対深海棲艦用榴弾は大型化し、砲弾自体の質量が増加、10発もあれば砲台と同様の質量となると言われている。
無論、改良といえる軽量型榴弾、通称「葡萄弾」もあるにはあるが、内部での爆発威力は大分低下し、そもそも深海棲艦の装甲を貫けない、また二足歩行戦闘機の特質である「機動力」を殺してしまうために、この二つの兵装は相いれないと結論付けられたのが、この戦争初期に軍部が出した結論であった。
しかし、以前の作戦で、独逸との接触に成功し、数多の独逸側から提供された。その中で艦娘搭乗員及び、装備品も交換されたが、いくつかの二足歩行戦闘機搭載可能と装備品についてもあった。特に二足歩行戦闘機搭載可能となる榴弾砲一式を試供され、状況は変わる。
これにより、日本軍工廠局が開発を進め、なんとか今作戦に二足歩行戦闘機搭載可能とな榴弾砲一式に開発が成功した。が、独逸側から提供されたものとは似ても似つかない、大型化した砲台と砲身、それと運搬のために大型化した外部エンジンにくくりつけ、機体の出力自体をあげるというものだった。
つまり、外部にエンジンがむき出しであり、ここに一撃でも受ければ爆発、さらにいくら予防対策が取られているとはいえ、エンジンの爆発に弾が耐えられるわけではなく、引火、よって大爆発を起こし機体が炎上する、いわゆる欠陥兵器であった。
だから提督は置いていくことを選択したのだったが、気がつけば積まれていた。しかも弾丸は三発、まともに撃てば反撃もできない。
「いいじゃないですか、どっちみち、こんな豆鉄砲じゃ連中の装甲に穴も開けられませんでしたし」
その返答に提督は答えに詰まった。
確かにそうだ、両腕の75mm突撃銃や、サブアームに装着された30mm副装砲では穿つことすらできない。
だから、
「……帰ったら覚えとけよ!」
その捨てゼリフを残して、機体の左腕を振り上げた――左腕に輝く高周波ブレードでリットリオの艦橋を引き裂くために。
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