過去ログ - 魔法少女「自称勇者が営む便利屋です」 -SS速報VIP

過去ログ - 魔法少女「自称勇者が営む便利屋です」

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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 00:18:08.56 ID:KC+hWW3lo
城下町　広場

老執事「あそこにおられる方が例の……」

勇者「そうか」

老執事「本当によろしいのですか？」

勇者「アイツしかいない」

老執事「……畏まりました」

勇者「行ってくる」

老執事「はい」

「はぁ……やっぱりダメだったなぁ……。諦めてお花屋さんでも……」

勇者「お嬢さん、お困りのようですね」

「え？　え、ええ、まぁ……」

勇者「実は私も困っているんですよ。新しい事業を始めようと思ったのですが、人手不足で」

「あ、あの、貴方は？」

勇者「これは失礼。私は、勇者です」

「ゆ、ゆうしゃって、なんですか？」

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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 00:26:36.77 ID:KC+hWW3lo
数週間後　便利屋

魔法少女「ただいま戻りました！！」

老執事「お帰りなさいませ」

3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/12/03(水) 00:27:05.02 ID:0JSwHzaLO
きひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ

4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 00:39:18.27 ID:KC+hWW3lo
魔法少女「えへへへ」

勇者「――とでもいうと思ったかぁ！！！　この無能がぁ！！！」

魔法少女「ひっ！」ﾋﾞｸｯ

5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 00:46:44.72 ID:KC+hWW3lo
魔法少女「ぐぅぅ……！！」

勇者「おら、悔しいなら使える魔法を増やしてみろ。ほら、ほらほらぁ」

魔法少女「今、勉強中ですから！！」

6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 00:54:43.95 ID:KC+hWW3lo
魔法少女の部屋

魔法少女「何よ！　何よ！　私ががんばって宣伝してるのに！！　なんであんな言われ方しなきゃいけないの！！」

魔法少女「くそぉ……！！！」ｶﾞﾘｶﾞﾘｶﾞﾘｶﾞﾘ

7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 01:02:00.97 ID:KC+hWW3lo
老執事「今の生活には慣れましたか？」

魔法少女「え？　慣れはしませんよ。毎日のように魔法少女だの無能だの言われてるんですから」

老執事「そうですね」

8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 01:14:23.82 ID:KC+hWW3lo
魔法少女「私が地道に宣伝している苦労も知らずにあの人は言いたい放題じゃないですか。ちょっと言ってやってくださいよぉ」

老執事「私も雇われの身ですから。意見を言える立場ではございません」

魔法少女「はぁ……そうですね……」

9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 01:24:30.46 ID:KC+hWW3lo
執務室

勇者「ちぃ……。無いか」

勇者「まぁ、まだ立ち上げてから1ヶ月弱……依頼が来るほうがおかしい、か……」

10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 01:31:29.89 ID:KC+hWW3lo
翌日

魔法少女「おはようございます」

老執事「おはようございます。朝食の準備はできておいます」

11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 01:38:49.92 ID:KC+hWW3lo
勇者「今日はこの依頼をこなすぞ。いいな」ﾍﾟﾗｯ

魔法少女「これは……」

勇者「簡単な力仕事だが、金がいい」

12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 01:47:52.47 ID:KC+hWW3lo
港

魔法少女「わぁ……大きい船ぇ……」

勇者「この荷物を街の武器屋まで運べばいいのですか？」

13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 01:54:47.41 ID:KC+hWW3lo
街

魔法少女「ふぅー……ふぅー……！！」

勇者「えーと……。こっちだ」

14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 01:56:42.24 ID:KC+hWW3lo
>>13
勇者「すみませーん。荷物のほう、お届けにあがりましたぁ」
↓
勇者「すみませーん。荷物のお届けにあがりましたぁ」

15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 02:02:19.51 ID:KC+hWW3lo
娘「ここまで運んでくれてくれてありがとうございます。これがお代です」

勇者「どうも。奥まで運ばなくてもよろしいのですか？」

娘「はい。ここで結構です」

16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 02:14:50.94 ID:KC+hWW3lo
夕方

勇者「これで間違いないですか？」

「ああ、ありがとよ。何でも運んでくれるっていうなら、これからも利用させてもらうぜ」

17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 02:23:44.59 ID:KC+hWW3lo
便利屋

勇者「おい。遅いぞ」

魔法少女「そんなこといってもぉ……」

18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 02:30:57.66 ID:KC+hWW3lo
勇者「ああ。あの飼い猫を探して欲しいって依頼か」

老執事「どうされますか？」

勇者「……ちょっといいかな？」

19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 02:38:54.71 ID:KC+hWW3lo
女の子「だ、だめなの……？　ここのお姉ちゃんなら……きっと……てつだってくれるって……いってたのにぃ……」

魔法少女「え……」

勇者「なるほど。お前が買い物とか子守とか気安く請け負うからこういう勘違いした子どもが来ちゃったわけか」

20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 02:45:56.49 ID:KC+hWW3lo
魔法少女「いいですぅ。私の魔法で猫を捕らえますから」

勇者「ああ、いいんじゃないか」

魔法少女「よーし！！　猫探しにしゅっぱーつ！！」

21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 02:57:30.34 ID:KC+hWW3lo
執務室

老執事「飲み物をお持ちしました」

勇者「ありがとう。今日はもう終わりだ。お疲れさま」

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