過去ログ - 咲「私たち」嫁田「結婚しました」
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17: ◆qDxP.SGUqA[saga]
2014/12/03(水) 19:33:14.25 ID:rxM9pnT30
艶っぽい声が鼓膜に届く
私はこくこくと頷きながら、爪を立てて嫁田くんの背中に抱きついた
それを合図に腰が浮くほど中を責められ、二人で使っているダブルサイズのベッドがギシギシと音を立てる
18: ◆qDxP.SGUqA[saga]
2014/12/03(水) 19:35:11.34 ID:rxM9pnT30
ーーー
咲「ん…」
19: ◆qDxP.SGUqA[saga]
2014/12/03(水) 19:36:33.82 ID:rxM9pnT30
ペットボトルを受け取ろうとして手に力が入らなかった
それどころか身体中が痛い
嫁田くんがそんな私に気がづいて水を飲ませてくれる
20: ◆qDxP.SGUqA[saga]
2014/12/03(水) 19:38:01.65 ID:rxM9pnT30
けれど私が予想していたこととは全く違う言葉が嫁田くんの口から告げられ、別の意味で戸惑ってしまう
嫁田「結婚して一年経とうとしてるのに、自分の旦那のこと名字呼びってのはおかしいと思わないか?」
咲「え?」
21: ◆qDxP.SGUqA[saga]
2014/12/03(水) 19:40:10.69 ID:rxM9pnT30
ーーー
あれから嫁田くんとのスキンシップが増えた
22: ◆qDxP.SGUqA[saga]
2014/12/03(水) 19:42:09.40 ID:rxM9pnT30
しかし話を聞いてみると、今まであっさりしていた原因は私のせいだったわけで
事実を知ってしまい、いたたまれない
私がまだちゃんと嫁田くんを好きと認識していなかったことを、彼は知っていたのだ
23: ◆qDxP.SGUqA[saga]
2014/12/03(水) 19:43:41.84 ID:rxM9pnT30
そんな私を見て我慢出来なくなった、なんて嬉しそうに言われ
私は顔を真っ赤にして俯き、暫く顔を上げられなかった
彼が私を好きになった経緯はと問えば、上手いこと躱されてしまったけれど、いつか絶対に聞き出したい
24: ◆qDxP.SGUqA[saga]
2014/12/03(水) 19:46:28.92 ID:rxM9pnT30
ダメ、と笑顔を向けられてしまえば当然逆らえない
急に耳朶を噛まれ、私はひゃあっ!と声を上げた
嫁田くんはといえば肩を揺らして笑っていて
25: ◆qDxP.SGUqA[saga]
2014/12/03(水) 19:47:46.73 ID:rxM9pnT30
いつ私を好きになってくれたの?
隙があれば真面目な顔で尋ねてくる妻に、違う話で誤魔化すのが難しくなってきた
今にも零れそうな大きな目で見つめられると、うっかり口が滑ってしまいそうになる
26: ◆qDxP.SGUqA[saga]
2014/12/03(水) 19:53:08.60 ID:rxM9pnT30
社会人になって一年目の、二十三歳のときだった
結婚をする気が全くないにも関わらず、会うだけでもいいから一度会ってみてくれ
そう父が熱心に推してくるものだから、本当に会うだけのつもりで受けた見合いだった
27: ◆qDxP.SGUqA[saga]
2014/12/03(水) 19:55:35.15 ID:rxM9pnT30
父もまた俺の反応に困惑している
きっと適当に返事されるのだと思われていたのだろう
話を促して、どういう経緯でこんな話になったのかを問えば
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