過去ログ - 歩美「今は遥か、遠い彼方」
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33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/14(日) 17:09:57.53 ID:GeYBv3C0O
過ぎ去って行くコナン君を見つめながら、私は泣き続けた。

声も出さず、ただ立ち尽くし泣き続けた。

自分で引いた引き金の結果は、最も私の望まない形を招いた。

私は考えも纏まらず途方に暮れたまま、涙を流し続けた。

大きな喪失感だけが、私を包み込んでいた。





ポツッ

歩美「......!」

雨の雫が顔に当たる冷たさに、私は我に返った。

下を見れば、雨では無く涙の跡が点々と連なっている。

歩美「......コナン君」

取り敢えず現実に戻ったけれど、未だに頭の中はグチャグチャだった。

これからどうしたら良いのか。

今まで何をしていたのかすら、あやふやな状態だった。

そんな虚ろな意識でふと時計を見ると、もう昼休みも終わりに近づいていた。

歩美「......戻らなきゃ」

そう呟きお弁当を片付けて、教室に向かった。

さっきまでこのお弁当を2人で食べて楽しい時間を過ごしていたハズが、何故私はこんなに悲しい気持ちでいっぱいなんだろう?

そう思うとまた泣きそうになる。

でも、腫れた眼から涙が出る事は今日はもう無かった。

余りにも長い時間、泣き続けていたから。


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