過去ログ - 【小ネタ版】幻想にのたうち給う【幻想入り】
1- 20
17: ◆eohhG1Orlc[saga]
2014/12/04(木) 02:46:58.88 ID:G2ivB1fDo





 一度だけ、という約束をしたわけではない。誓約を捧げたわけでもない。

 私は過ちを犯した。それが余りにも耽美であり、彼女はそれほどに素晴らしい方だったから。

 あなたは素晴らしい。掛け値無しに、素晴らしい。

 こと、精神において私はまだ幼かった。フラン、君を真っ直ぐに見ることは恐らくもう、出来ないだろう。

 お嬢様に触れる手が熱くなる。その瞳を私だけのものにして、その唇を貪り尽くしたくなる。

 フラン、私は君を裏切る。私は君の騎士に在るまじき者であったし、私はやはり悪魔の気質を持っているのだから。

 ゆえに恋人よ、貴女が私に捧ぐ愛で、私が朽ち果てるまで駆け抜けよう。

 死骸を晒す、その時まで。
 
 この夜に行われる蜜時を、君が知るまで。

 去ることのない恐怖に、私は怯え続けよう。

 この背徳に狂った私は、貴女に罰せられるべきなのだから。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
177Res/99.73 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice