過去ログ - 【小ネタ版】幻想にのたうち給う【幻想入り】
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35: ◆eohhG1Orlc[saga]
2014/12/07(日) 02:14:04.07 ID:/GqTrTx+o

 これは、半分本気で半分冗談だ。

 俺は妖夢に負けたままだから、いつかは再戦したいと思っている。

 人間だったなら一度殺されたら再戦も何もないのだが、生憎と俺は亡霊にして怨霊であり、神霊になれたかもしれない存在なのだ。

 幽霊が殺されたところで、一度は死んでいるのだから意味などない。肉体を持つ亡霊であっても、それは例外ではないのだろう。

 まぁ、断迷剣で斬られたので成仏して閻魔のところへと送られてしまったわけだが……それはまた別の話だ。

妖夢「やっぱり勘違いしてます!」

現「刺されん様にするには、修行を続けなければならないな。妖夢、お前とずっと一緒に」

妖夢「……っ!!」

現「嫉妬してくれるのは嬉しいぞ。だが、少しは信じてくれて欲しいものだ」

妖夢「ずるいですよ、このタイミングでそんな言い方は」

現「呵呵呵……さて、何のことやら」

 未熟も未熟、だがそんなところも愛おしい。この愛おしい少女が、我が隣に居る事のなんと素晴らしい事か。

 その剣がいつかは頂きに立つことを願い、俺は彼女との修行を続けよう。

 我が名は夢路 現。夢幻の路を現実へと齎す可能性の蜃気楼、その体現者なれば。

現「さぁ、長話になってしまった。そろそろ再開しようか」

 一振りの鋼がより研ぎ澄まされ、全てを断つ一撃をなせるまで共にあろう。

 この体に守護者の骨片を持つ者だからこそ、我が力で護りたいと願う。

 勇気を持って、その行為が正義だと思うから。我が役目がそうして果たせるのはらば。

現(この幻想を、彼女と共に駆け抜けよう。彼女とこうしている事が、何よりも楽しく思えるのだから)

 見えぬ夢路に思いを馳せる。見える現に心を踊らす。

 彼女と、彼女達と共にあれるこの我が身を誇り、護ってみせると誓いながら。

 俺はそうするべきで、そうあれる事を幸せだと思ったのだから。

妖夢「次こそ一本、頂きますよ! 現さん!!」

現「応、本気で掛かって来るが良い!!」

 俺は、どこまでもお前と走り続けよう。

                                        おわり



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