過去ログ - 男「あれが小豆洗いで、向こうにいるのはくねくね」女「ふーん」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/12/04(木) 19:53:24.70 ID:cDJoYJa3o
これは異形の物達の物語

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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/12/04(木) 19:54:24.77 ID:cDJoYJa3o
ザクッザクッザクッ……

男「うぅ、さみぃ」

ザクッザクッザクッ……
以下略



3: ◆GRzHPotl.s8p
2014/12/04(木) 19:55:37.96 ID:cDJoYJa3o
男「お、家だ。泊めて貰えんかな」



ドンドン……
以下略



4: ◆GRzHPotl.s8p
2014/12/04(木) 19:56:14.19 ID:cDJoYJa3o
パチパチパチ……

男「あったけぇ・・・」

女「冬によくこの山を越えようと思いましたね」
以下略



5: ◆GRzHPotl.s8p
2014/12/04(木) 19:56:59.32 ID:cDJoYJa3o
男「この山は、と仰りましたが余所の山がもっと冬が来るのが遅いことをご存知で?」

女「ええ、元々この山の育ちではありませんし、そうした話は時たま来る蟲師の方々に聞いていましたから」

女「あなたもその部類の方なんでしょう?」
以下略



6: ◆GRzHPotl.s8p
2014/12/04(木) 19:57:39.47 ID:cDJoYJa3o
女「蟲師の方ではないんですか?」

男「俺の専門は妖怪なんで」

女「妖怪? 蟲とはどう違うんですか?」
以下略



7: ◆GRzHPotl.s8p
2014/12/04(木) 19:58:15.54 ID:cDJoYJa3o
男「蟲は凄く小さいが、妖怪はそこそこ大きい」

男「大体そんな感じ」

女「うーん、何だか曖昧ですね」
以下略



8: ◆GRzHPotl.s8p
2014/12/04(木) 19:59:37.16 ID:cDJoYJa3o
男「専門は神って人もいる」

女「神?」

男「妖怪よりもっと大きい奴だね」
以下略



9: ◆GRzHPotl.s8p
2014/12/04(木) 20:00:09.18 ID:cDJoYJa3o
男「話戻すけど、」

男「来る途中やたらめったら妖怪が居たのはここが特別だからか」

女「蟲師の方は光脈筋と言っておりました」
以下略



10: ◆GRzHPotl.s8p
2014/12/04(木) 20:00:49.94 ID:cDJoYJa3o
男「ただ山が早く閉じかかるってことはこの山には主が居るわけだ」

男「そこは俺らの話だな、蟲と言うよりむしろ妖怪の部類だ」

男「ここの主はなんだい」
以下略



11: ◆GRzHPotl.s8p
2014/12/04(木) 20:01:32.71 ID:cDJoYJa3o
男「神様くらいのレベルの大きさになると、今度は逆に見えなくなる」

男「大きすぎるんだ」

男「形としてじゃなく、存在としてね」
以下略



12: ◆GRzHPotl.s8p
2014/12/04(木) 20:02:02.35 ID:cDJoYJa3o
男「実際、蟲と妖怪は図解の資料が多いが、神に関する文献はとても少ない」

男「知覚出来ないから当然っちゃ当然だが・・・」

女「お詳しいですね」


13: ◆GRzHPotl.s8p
2014/12/04(木) 20:06:15.68 ID:cDJoYJa3o
男「んで? あんたには何かそういう異形の物の類いの話は無いのかい?」

女「さあ・・・特には思い付きませんね 」

男「そ、まあ俺も妖怪しか取り扱わない堅物じゃないからさ」
以下略



14: ◆GRzHPotl.s8p
2014/12/04(木) 20:09:08.76 ID:cDJoYJa3o
男「ああ、仕事中は煙草吸ってるからね」

男「それのお陰で祟られる事は少ないかな」

女「煙草?」
以下略



15: ◆GRzHPotl.s8p
2014/12/04(木) 20:12:25.12 ID:cDJoYJa3o
女「あはは、不思議な人ですね」

男「そうかなあ?」

女「妖怪の話聞かせてくださいよ」
以下略



16: ◆GRzHPotl.s8p
2014/12/04(木) 20:14:28.67 ID:cDJoYJa3o
男「ただ、何年かほったらかしにした別荘だ。いきなり娘を連れてきて変な病にでも侵されたら大変だ」

男「そう思い、この御侍さん、別荘に一人で様子を見にやって来たんだと。」


以下略



17: ◆GRzHPotl.s8p
2014/12/04(木) 20:16:58.12 ID:cDJoYJa3o
男「果たして御侍さんの予想通りに、屋敷の内は薄く埃が積もっており、掃除せねばならん状況だった」

男「御侍さんも屋敷の様子があらかた分かったので帰ろうとした」

男「そのとき、カタッ・・・カタッ・・・」
以下略



18: ◆GRzHPotl.s8p
2014/12/04(木) 20:19:49.86 ID:cDJoYJa3o
男「いや、2つじゃない。」

男「ひ、ふ、み、・・・8つだ」

男「足跡は8つあった。ということは四人この屋敷にいたことになる」
以下略



19: ◆GRzHPotl.s8p
2014/12/04(木) 20:22:09.74 ID:cDJoYJa3o
女「・・・えっ?」

男「お話終わり」

女「どういうことなんですか?」
以下略



20: ◆GRzHPotl.s8p
2014/12/04(木) 20:25:45.20 ID:cDJoYJa3o
男「御侍さん刀を持って別荘に行ったそうだが、刀は青錆がびっちりだったそうな」

女「青錆?」

男「な? 不思議だろ?」
以下略



21: ◆GRzHPotl.s8p
2014/12/04(木) 20:32:50.23 ID:cDJoYJa3o
男「ただ、どんな妖怪かは分からない」

男「情報が少なすぎてな」

女「その青錆、取れないんですか?」
以下略



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