過去ログ - 承太郎「これがCGプロの爆発力.........あなどれねぇな」【第三部】
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5409PRO
◆9G12fmecqU
[saga]
2014/12/05(金) 21:55:19.73 ID:eoDJBs+v0
ブォォォン.......ギュルルル...........ブォォォォォン.......ギュルルルルル
晴父「晴!しっかりしろ!すぐ病院に連れてってやるからな!」
晴「.......ハァ.............ハァ............」
オレは雪中で倒れた。その冬の日は、北海道でも大雪だった..........
いつまでも連絡のないオレを探したオヤジは、心配になってホテルを出た。
そこでオレを見つけた。
ブォォォォン ギュルルルルル!
スノーチェーンを付けいているにもかかわらず、車輪が雪にとられて
虚しく空回りするだけで、前にも後にも進まなくなった。
ギュルルル!
晴父「ダメだ...........!近くの電話で救急車か誰か呼ばなくては........!」
だけど辺りを見て、オヤジは青ざめた。
そこはホテルから離れ、病院も近くにはない。
しかもそこは農道であと1〜2キロは民家のない所だった。
晴父「なんてことだ!救護の人に「ただのカゼですよ」って言われようとも晴をこの雪の中へ連れ出すんじゃあなかった!」
その時だった。
ふとオヤジがバックミラーを見ると、雪の降る夜道に学ランを着た青年が車を覗き込んで立っていた。
とっさに、本能的にオヤジは警戒した。
晴父「何の用だ........あっちに行け」
「そいつ.............」
「風邪ひいてんだろ?車、押してやるぜ..............」
晴父「え?」
そう言うなり青年は着ていた学ランを脱ぎ.............
なんとためらいもせず、スッと後輪の下に敷いた
「さっさとアクセルを踏みな..............」
「走り出したら止まるんじゃあないぜ........突っ走りな........また雪にタイヤをとられるからな」
ブォォォ
ブォォォォォォォ!!!
..........................
オレはこれから2日間もうろうとした意識の中で、自分の勲章であろう学ランを
ためらいもせず『青年』が車輪の下へ敷いたのを記憶の中で見ていた。
きっとチェーンタイヤでズタズタになったであろう学ランを着て........。
あのあと『青年』は雪の中をグショグショになりながら帰って行ったのだろう.................
その『青年』は直接オレを救ったわけではないかもしれない
だけど..........オレにとっては、まだガキのオレにとっては
その青年の行動が自分のヒーローに感じた。
心の底に焼きつく『憧れ』になった。『生き方の手本』になった.......................
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