過去ログ - 貴音「月下祭と万歩計」
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103:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/12/06(土) 01:47:33.02 ID:JTJHbOAC0
いつの間にか握った容器から暖かさは消えていた。
けれど、不思議と冷たさは感じない。

肩先が触れ合いそうな距離。
冴え冴えした月光が二人の隙間を埋める。

照らされた横顔を盗み見ると、
月の光はぬくもりを帯び、
いつまでもこの場所に留まっていたくなる。

地球に最も月が近づく夜は、そんなでした。


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