過去ログ - 貴音「月下祭と万歩計」
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2014/12/06(土) 01:03:35.09 ID:JTJHbOAC0
春香「男は腹ペコで腹ペコでしょうがなかったの」

春香「だから、仕方なく湖の水でお腹を満たしていた」

春香「それで月が水面に映った所を掬い取って口にしたの」
以下略



31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/12/06(土) 01:04:06.15 ID:JTJHbOAC0
春香「そうやって男は毎晩毎晩、空腹を紛らわせていた。するとどうなると思う?」

春香「まんまるだった月はどんどん欠けていくよね」

春香「男が少し月を掬って飲むと、次の日には月が欠ける」
以下略



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2014/12/06(土) 01:04:46.31 ID:JTJHbOAC0
春香「(ふふふ、がっつり双子のハートは掴めたようね)」

春香「(これからどんどん行っちゃいますよ!)」


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2014/12/06(土) 01:05:23.55 ID:JTJHbOAC0
春香「当然だけど最後には水面から月は消えてしまった」

春香「でもね、男は月の味が忘れられなかった」

春香「自分の妄想だって知っているのに、湖の水は仄かにチーズの味がしたの」
以下略



34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/12/06(土) 01:05:51.41 ID:JTJHbOAC0
春香「丁度、満月が浮かぶ水面上に、綺麗な女の顔があったの」

春香「月の見方の話、さっきしたよね」

春香「その中には月を女の横顔に見立てる物もあった」
以下略



35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/12/06(土) 01:06:24.93 ID:JTJHbOAC0
春香「男は喜んで湖の水を飲んだわ。もちろん月の映る部分は除けて」

春香「そんな事をしても、結局また月は欠けてしまう」

春香「日毎に女の横顔がどんどん影に覆われていった」
以下略



36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/12/06(土) 01:06:55.79 ID:JTJHbOAC0
春香「そうして男は考えに考え抜いた結果、湖に身を投げ、死のうとしたの」

真美「うあうあ〜 ダメだよ、命は大切にしなきゃ!」

春香「男ももう限界だったのね。これ以上空腹に耐えることも難しかったし」
以下略



37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/12/06(土) 01:07:25.00 ID:JTJHbOAC0
春香「飛び込む」

春香「目の前、水面に映った月が迫る」

春香「月面に女の横顔」
以下略



38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/12/06(土) 01:07:51.56 ID:JTJHbOAC0
春香「女がこちらを向いた」


39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/12/06(土) 01:08:45.57 ID:JTJHbOAC0
春香「月の影だと思っていた部分は、水気でふやふやに爛れた肌だった」

春香「男は慌てふためくけど、すばやく伸びた女の指に捕まれて動けない」

春香「そして、女は口をゆがめると、男を水底へと引き込んだ」
以下略



40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/12/06(土) 01:09:14.99 ID:JTJHbOAC0
春香「はい、おしまい♪」

亜美「」

真美「」


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