32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/12/06(土) 01:04:46.31 ID:JTJHbOAC0
春香「(ふふふ、がっつり双子のハートは掴めたようね)」
春香「(これからどんどん行っちゃいますよ!)」
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2014/12/06(土) 01:05:23.55 ID:JTJHbOAC0
春香「当然だけど最後には水面から月は消えてしまった」
春香「でもね、男は月の味が忘れられなかった」
春香「自分の妄想だって知っているのに、湖の水は仄かにチーズの味がしたの」
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2014/12/06(土) 01:05:51.41 ID:JTJHbOAC0
春香「丁度、満月が浮かぶ水面上に、綺麗な女の顔があったの」
春香「月の見方の話、さっきしたよね」
春香「その中には月を女の横顔に見立てる物もあった」
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2014/12/06(土) 01:06:24.93 ID:JTJHbOAC0
春香「男は喜んで湖の水を飲んだわ。もちろん月の映る部分は除けて」
春香「そんな事をしても、結局また月は欠けてしまう」
春香「日毎に女の横顔がどんどん影に覆われていった」
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2014/12/06(土) 01:06:55.79 ID:JTJHbOAC0
春香「そうして男は考えに考え抜いた結果、湖に身を投げ、死のうとしたの」
真美「うあうあ〜 ダメだよ、命は大切にしなきゃ!」
春香「男ももう限界だったのね。これ以上空腹に耐えることも難しかったし」
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2014/12/06(土) 01:07:25.00 ID:JTJHbOAC0
春香「飛び込む」
春香「目の前、水面に映った月が迫る」
春香「月面に女の横顔」
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2014/12/06(土) 01:07:51.56 ID:JTJHbOAC0
春香「女がこちらを向いた」
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2014/12/06(土) 01:08:45.57 ID:JTJHbOAC0
春香「月の影だと思っていた部分は、水気でふやふやに爛れた肌だった」
春香「男は慌てふためくけど、すばやく伸びた女の指に捕まれて動けない」
春香「そして、女は口をゆがめると、男を水底へと引き込んだ」
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2014/12/06(土) 01:09:14.99 ID:JTJHbOAC0
春香「はい、おしまい♪」
亜美「」
真美「」
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2014/12/06(土) 01:09:42.83 ID:JTJHbOAC0
春香「(私のトークスキルに仰天して言葉も出ないって感じね)」
春香「ちょっと、二人とも! これで終わりですよ、お・わ・り!」
春香「(これで私も晴れてラジオのメインパーソナリティデビュー、ふふふ)」
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2014/12/06(土) 01:10:15.78 ID:JTJHbOAC0
@水瀬家車内
伊織「……春香、完全に空気読み違えてるわ」
伊織「そもそも話がツッコミどころ多すぎなのよ」
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