129:正直面倒くさいです ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:51:56.10 ID:rQSpFBW+o
>>47
★
「こんにちわ」
「美国織莉子ッ!」
「私の織莉子を気安く呼ぶんじゃないッ!」
「あらあら、おっかない人ね。でも、分かっているんでしょう? アレを乗り越えるには私たちと手を組むしかないってことくらい」
「ッ! えぇ、そうね。その通りだわ。でも、いいのかしら? 全てが終わった後に私はあなた達を殺すわよ。間違いなく、何があっても」
「私とキリカの命は始めから掛け金としているわ。たった二つぽっきりの命で私の救世が成せるのならば、それは悪くないと思わない?」
「えぇ、分かっていたわよ。あなた達ってそういう奴らよね。もう、三度目だもの」
「キミは何を言ってる? 私たちはついこの間会ったばかりだろ?」
「そうね、こっちの話よ。忘れて」
「深く、詮索は致しません。だけれど、私だって少しくらいなら『知っています』よ?」
「そうね、それは私もよく知っているわ。だからこそ、一切容赦をするつもりはない」
「織莉子に対してのその不遜、今回は大目に見るけど、次の時は私だって容赦しない」
「ありがとう、キリカ。つまり、ワルプルギスの夜を越えたらその時点で同盟は破棄。お互いに殺し合いの腹積もり、ということでお間違いないですか?」
「あなたにその気があるのならば、といったところかしらね。それに、間違いなく向こうは襲ってくるわよ」
「えぇ、それはもう百も承知です」
「だったらいいわ。それとこれ、手向けにあなた達に分けてあげる」
「これ、は――――、資料ですね。それもワルプルギスの」
「そうよ、有用でしょう? 私の経験の結晶よ」
「なるほど、あなたは何度も戦っている、ということですか。何にしても、あなたの旅も、私の救世も『ここ』が終着点になります」
「期待しているわ」
「こちらも、です」
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