過去ログ - 志希「プロデューサーと、つきあうんじゃなかったかなぁ?」文香「……」
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◆Freege5emM
[saga]
2014/12/06(土) 17:56:23.07 ID:OBaDQt9ro
「愛海ちゃんのリビドーを抑え込むのは、あたしのおクスリで何とかするから。
文香ちゃん、今はあたしの話を聞いてよー!」
「プロデューサーと付き合い始めてから、志希さんが幼稚になってしまったとか、最初はそんな話でしたね」
「そーそー……幼稚っていうか、ワガママっていうかね……」
「志希さんは、この事務所に入ってからしばらくの間、仕事ギリギリまで失踪してたり、
怪しい香水を配ったり、事務所で実験やって大騒ぎを起こしたりしてましたが、
最近はそういうプロデューサーを困らせる騒動、めっきり減りましたよね」
「文香ちゃんも、ついにあたしへ忌憚のない意見をくれるようになったとは、あたし嬉しいよ……」
「はいはい」
「私は、志希さんが幼稚になるどころか、歳相応の分別がついてきたなぁと思うぐらいだったんですが」
「へぇへぇ、前は歳相応じゃなくてすみませんでしたねぇ」
「いえ、滅相もございません」
「前……か。プロデューサーと出会った頃は、ひたすら楽しかったな。
実験の時以外は、プロデューサーに何をしてあげちゃおうかなー、なんてずっと考えてた。
思いついたら何でもやったよ。一応、愛想を尽かされないようボーダーは測ってたけど」
「志希さんも、悪いひとですね」
「今は、そーゆーコト、できなくなっちゃってる……かも、知れない。
付き合う、って関係がデキちゃったせいで、守りに入っちゃってるっていうか」
「……そうでしょうかね」
「前ほど思い切ったコトができなくなって……そのくせちょっとでも、
プロデューサーの目が他の子に行ってると、ハラワタがムズムズ来てさ……おかしいね」
「プロデューサーからオモシロそうなニオイがする! アイドルも楽しそうだね! じゃあやろっ♪
……文香ちゃんもご承知だろうけど、あたしってさ、そんな性格だったんだよ。
アタマの中にはオモシロそうなコトしか入れてなくて、他はスッポ抜けてる人間だったんだよ」
「すごく、楽しそうですね」
「ホントに、楽しくて仕方がなかったよ。特に、プロデューサーと出会った時は。
楽しいコトでアタマがいっぱいになって、油断したら脳漿が溢れだす勢いだった」
「それが今じゃ、ハラワタのムズムズが、あたしの灰色の脳細胞を侵していくんだよ。
楽しくないコトがぐるぐる回って、アタマに居座るんだ」
「アガサ・クリスティなら、私は『春にして君を離れ』が好きですね」
「プロデューサーのコト、スキなのにさ。プロデューサーのそばにいると、
寄ってくる他の子に、あたしは一喜一憂しちゃってさ。スキだって気持ちすら追いやられそうだよ」
「……前の志希さんは、今の誰よりもプロデューサーを振り回してましたよ」
「もし、前のあたしみたいな子が、あたしたちの前に現れたら、前のあたしみたいなことしでかしたら。
あたし、ちょっとトンでもないこと、しでかしちゃうかもしれない」
「……志希さんみたいな子が、ふたりもいたら大変です。ひとりで十分でしょう」
「ね、文香ちゃん」
「……どうしたんですか」
「ツマラない、って思ってるでしょ。あたしの話」
「ええ、愚痴ですからね。面白がるのも悪いかと思って」
「……聞いて差し上げますよ。志希さんが、聞いて欲しいのであれば」
「なんとゆー包容力……やばいね、スキになっちゃいそうだよ……♪」
「私、キープを読みたいんで帰りますね」
「んまっ、待ってふみふみちゃーん!」
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