過去ログ - 【咲-Saki-】咲「お姉ちゃんまでプラマイゼロをやりだした」
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7: ◆jBL8Qe1.Ns[sage saga]
2014/12/06(土) 19:38:03.60 ID:JcuoG++s0

食事は、いつもの場所に向かうついでにパン一つで済ませたので、私は読書に耽ることになる。

時折京太郎の様子を伺うが、目があったりはしない。
もしかしたら、こいつは本当にレディースランチが食べたかっただけなのかもしれない。

本から目を離して注意深く見てみると、何やら携帯をいじりながら食事をしているように見える。
お行儀が悪いので注意しよう。


咲「…メール?」

京太郎「いや、違う」


まあ、それが何であれ、お行儀が悪いことに変わりはないので注意はするのだが。
京太郎が画面を見せて来たので、一応見てみることにする。

…嫌なものが見えた。


咲「…麻雀?京ちゃん、麻雀するんだ?」


まあ、他人に自分の麻雀嫌いを押し付けるつもりもない。
ともすれば嫌悪がにじみ出るのを抑えて、冷静に尋ねる。
これは、お行儀が悪いのを注意するどころではなさそうだ、おそらく、軽いじゃれ合いでは済まず、本気の嫌悪をぶつけてしまう。

軽く話を合わせるだけにしよう。


京太郎「まだ役もろくに知らないけど、麻雀っておもれーのな」

咲「…私、麻雀キライ」


しまった、ついつい言ってしまった。
何でも始めたばかりのうちは楽しいものだから、否定することなんてないのに。


京太郎「えっ?咲、お前麻雀出来んの?」


…出来る。それも、それなりに腕に自信があるであろうお母さんが全力で挑んでも揺るがない程度には強い。
けど、それを伝えても、麻雀を教えてくれと言われるだけだろう。

幸い、打てること自体を疑われている様子なので、誤魔化すことにした。
ついでに弱いことをアピールしておく。


咲「出来るっちゃ出来るけど、キライ。いっつも家族麻雀でお年玉巻き上げられたん…」

京太郎「ほーぅ」


…いや、しまった。打てることを教えた時点で失敗だったか?
お姉ちゃんが言っていた、麻雀部員を集めてる人。
もし、二年経っても諦めてなかったら?


京太郎「咲は何やらせてもダメだからなあ…でも、居ないよりはマシか、うん」

咲「なに一人で完結してるの?気持ち悪いよ」


おそらく、自分の予想は当っている。
お姉ちゃんがしつこく勧誘された相手は、当時一年生。
まだ、三年生として健在だ。


京太郎「ランチのついでにもう一つ付き合ってよ。面子が足りないんだ、麻雀部」


はあ…お姉ちゃんが諦めてもらえるまで何か月くらいかかったっけ?



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