過去ログ - アスナ「森の家に、お風呂を取り付けてみた」ユウキ「え、ボクも入るの?」 (SAO)
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10: ◆/BueNLs5lw[saga]
2014/12/08(月) 01:00:41.84 ID:fjS/Q13/0
悲しみを乗り越えるためなのかもしれない。
でも、悲しかった。
叔母さんの中で、ボクは、もうすでにここにはいない存在だった。

その言葉は、お父さんやお母さんや、姉ちゃん、
それらで構成されていた、現実の絶剣をへし折ってくれたのだ。
もっと、以前だったら、叔母さんの言葉にびくともしなかったのに。
きっと、弱くなっているんだ。
体も。心も。
泣き虫になっているんだ。

それって、ボクの体内にもともとある細菌とかウイルスとかが、
ボクの心や脳みそをダメにしてしまって、諦めなさいと働きかけているんじゃないか。

そして、ボクは、もう一度、意識を失いたいと思っている。


「仕方がないしね、こればかりは……ボクは、何もできないし先も長くないし」

「ユウキ、何言ってるのよッ! 怒るよ!」

「……今、ちょっと、ごめんね。ボク、さっき、意識がなかった間に……姉ちゃん達に会って……」

「……え?」

「もう一度会いたい……んだ」

受け止めてほしい。
ボクを。

「ユウキ、ダメッ……それは」

「ダメなんて、言わないでよ……ごめん、ごめんね。きっと混乱してるだけだから……寂しいだけだから」


帰りたい。
あそこに。
ボクは、今すぐに、あの家に帰りたい。
あんな夢、見るんじゃなかった。
やっぱり、神様が選ぶのはろくなプレゼントじゃない。


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