過去ログ - やよい「ビジョナリー」
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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/12/14(日) 16:56:43.76 ID:F6x1vvEx0



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 いろんな意味での熱気が、私のほっぺたをなでました。

 手足が震えているのは、不安とかよりも、すっごく楽しみな気持ちが大きいからだと思います。

 胸がずっとどきどきしてるのも、きっとおんなじ理由です。

 前がぼんやりとしか見えないくらい薄暗いこの場所から見ると、外は波のように見えました。

 まるで夢みたい、っていう言葉が、こんなにしっくりくるなんて驚きです。

 それくらい不思議で、特別で、素敵なところ。



「やよい、ここにいたのか」

「あ、プロデューサー!」



 プロデューサー。

 私を助けてくれた人。

 私に幸せを教えてくれた人。



「緊張してないか?」

「はい、だいちょうぶです!」



 むしろ、わくわくしてるくらいです。

 私は薄暗い足元に気をつけて、プロデューサーに歩み寄ります。



「いま私、す〜っごい幸せです!!」

「そっか、そうだよな。俺たちがここにいるっていうことは、とてもスゴイことだもんな」

「はい! プロデューサー、私をここまで連れてきてくれて、ありがとうございました!」

「お礼を言われるのは嬉しいが、それじゃまるで、もうおしまいみたいだぞ?」

「はわっ! そうですよね、今夜はこれからですもんね!」



 そう、今夜はこれからです。まだなにも始まっていません。

 この素敵な夜は、ここから始まるんです。今日まで、そのためにがんばってきたんです。



 一年前の あの日から、私は―――






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