33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/12/14(日) 19:42:30.13 ID:F6x1vvEx0
  
  
  
  ごくり、っていう音が聞こえました。たぶん、私のノドが鳴った音です。 
  
  大切なものを、うしなう? なくしちゃうってこと、なのかな? 
  
  
  
 「バレた範囲、悪事の程度にもよるけど、そのルールを破ると、必ず報いを受けるんだ」 
  
 「ど、どうして、そんなことがわかるんですか?」 
  
 「俺は“名前”を失った」 
  
 「―――ぁ」 
  
 「うちの事務所の社長は“顔”を失った。事務員さんは“夢”を失った」 
  
 「……っ」 
  
 「これ以上、誰かになにかを失ってほしくない。そのために、俺はやよいちゃんに会いに来たんだ」 
  
  
  
  もしプロデューサーさんに会わないで、魔法のことに気がついたら……私は悪いことには使わなかったのかな。 
  
  今日みたいにいろんな人に魔法を使って、いつか調子に乗って、悪いことをしちゃったかもしれません。 
  
  そして、大切なものを…… 
  
  
  
 「だから“警告”だ。やよいちゃんの“人を幸せにする魔法”は、使い方次第で世界を操ることもできるかもしれない」 
  
 「ええっ!?」 
  
 「だけどその魔法は、もっとささやかに、ひっそりと、そして素敵なことに使ってほしい」 
  
 「すてきなこと?」 
  
 「そう。たとえば……ファンのみんなに元気を与える、とかな」 
  
 「!!」 
  
  
  
  胸が、大きくドキってしちゃいました。 
  
  ファンって、それってもしかして…… 
  
  
  
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