過去ログ - やよい「ビジョナリー」
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34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/12/14(日) 19:48:36.63 ID:F6x1vvEx0



「なぁやよいちゃん。キミが本当はアイドルをやってみたいと思うのなら、ご両親に頼んでみてはどうだい?」

「え、あ……でも、私……」

「アイドルとして売れてきたら、月に何十万と稼ぐこともできるよ」

「なっ、なんじゅーまん!?」

「もっと売れたら、何百万かもな。アイドルも立派なお仕事だからね。やよいちゃんが頑張ったら、その分だけお給料はたくさん出るよ」

「!」



 そ、それなら、家計の助けになるかも!

 給食費も払えるし、長介やかすみたちに、新しい筆箱とかお洋服とかだって買ってあげたりできます。

 お母さんも働かなくてだいちょうぶになって、いつもおうちにいてくれるようになるかも。

 お金のためにアイドルって、だめなんでしょうか?

 ううん、お金のためだけじゃないもん。私はずっと前からアイドルになりたかったんです。

 みんなの前で歌って、踊って、みんなと盛り上がりたかったんです。みんなを笑顔にしたかったんです。

 こんな私でも、みんなを幸せにしたかったんです!



「私、アイドルやります! やらせてください!!」



「……いいのかい?」

「はい! もう決めました! いっぱいがんばって、いつかすっごいアイドルになっちゃいます!」

「いや、やよいちゃんならきっとなれると思うが……ほら、ご両親に相談とかしなくていいのかなって」

「お父さんたちにはあとで相談しますけど、でも、ぜったいに良いよって言ってくれます」

「そうなのか?」

「はい! だって、今の私のお願いなら、みんな叶えてくれますから」

「!」



 魔法を使うのは、ちょっとズルいかな。

 でも、家計のためでもあるから、悪いことじゃありません……よね?

 これからはもう、魔法はほかの人のためにしか使いません。

 だから、今日だけ。





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