9: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2014/12/10(水) 21:25:45.22 ID:MsR9K0rH0
しえな「そっか」
しえなが返した後はしばらく沈黙が続いた。
気まずいと思ってチラリと視線だけを兎角に向けると、彼女は何かを気にすることもなく、ただ自然にそこに座っていた。
一人でいる時の独りと、人の中にいる時の疎外感のある独りとでは、孤独感が大きく違う。
兎角はきっとどこにいても何も気にしないんだろうなと、そんな事をふと思った。
人目ばかり気にして、塞ぎ込んでしまう自分とは根本的に違う気がする。
兎角「そろそろ図書室に一ノ瀬を迎えに行かないと」
ため息を漏らして立ち上がると、兎角はしえなを見ずにそのまま背を向けた。
普通は相手を見て、軽く挨拶はするものだが黒組にそんな人間関係は必要ない。
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