3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/12/11(木) 17:46:36.33 ID:pTgsfhhR0
軍を辞めて幾星霜、あてもない旅を続けて数年経つ
「さて、今日も釣りに行くか」
自ら食いつないでいくために今日も食料を探しに行く
私が唯一得意であった釣りは、それに適していた
「昨日は大物が釣れなかったが、今日こそは」
波止場に向かい、糸を垂らす
そして獲物がかかるのを待つ
この待っている間の時間、これが釣りの醍醐味だと思う
何を考えるでもなく、竿にも一定の注意を払う
この感覚が私は好きであった
「む、来たか」
晴れた日にはよく釣れるのだ
曇りや雨だとどうにもうまくいかない
「せーの、せい!」
掛け声と共に釣り上げる
釣った魚が軽く痙攣した
大きさはまあまあと言ったところか
後2、3は欲しいが、幸先のいい始まりだ
ざざーんと落ち着いた波の音を聞きながら再び糸を垂らす
しかし、その後待ちの体制に入った私の視界に見慣れないものが写った
194Res/110.52 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。