過去ログ - キノの旅SS 「踏襲」 「ボイスレコーダーの国」
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32:カノン[saga]
2014/12/11(木) 22:30:13.88 ID:hy69iKD20

道中、男が運転しながら、子どもに話しかけているのか、それともそれ以外に誰かいるかのような口調で話しました。
「平和な国だって聞いてたんだけどなぁ。入ってみれば政府と反政府の抗争中とはね。
 伝統を守ってきた国の大臣が大統領の暗殺を目論んでいて、それに気づいた議員が暗殺されて、あれよあれよの内紛ってまぁ、
 よくある話さ。大臣がやろうとしてるのは私欲の政治だけど、まぁ、仕方ないよ、負けたんだから。」
以下略



33:カノン[saga]
2014/12/11(木) 22:31:56.31 ID:hy69iKD20

『続・ボイスレコーダーの国−thank you−』


私の名前は陸。犬だ。
以下略



34:カノン[saga]
2014/12/11(木) 22:33:35.88 ID:hy69iKD20

暗い草原を荷物満載のバギーが走る。後方には煙が見える。
私達は今朝ある国に入国し、先ほど出国した。

「ティー、ああいう方法をとるのは最後の手段だ。約束できるかい?」
以下略



35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/12/11(木) 22:37:23.71 ID:BCyIGnR1o
キノの旅らしさがとても出ていて楽しく読んでます

完走頑張ってください


36:カノン[saga]
2014/12/11(木) 22:37:41.17 ID:hy69iKD20

私達は、大歓迎を受けて入国した。
大歓迎と言っても、入国審査官の青年が一人と、城壁にたくさん設置されたたくさんの機械からの声だったが、あからさまな機械音よりは気持ちがいい。
音声と同時に鉄製の門扉が開き始めた。
安心して住める国を探している旅なので、これは期待できるかもしれないとシズ様も感じているように見えた。ティーはいつものことだが無口だった。
以下略



37:カノン[saga]
2014/12/11(木) 22:39:34.98 ID:hy69iKD20

入国すると私達はまだ時間も早かったので、早速国の調査に行くことにした。
結論から言うと、悪くはないが、一つ問題があった。作物の不作が続いていたのだ。
食べ物が無くなると、時により人は野蛮になる。奪うために殺したり、最悪共食いが起きる。
もちろん、そうなると安心して住むどころでは無いが、
以下略



38:カノン[saga]
2014/12/11(木) 22:43:31.30 ID:hy69iKD20
>>35
ありがとうございます。とても嬉しいです。
あと少しだけ続きます。


39:カノン[saga]
2014/12/11(木) 22:45:58.77 ID:hy69iKD20

それから宿に向かった。すぐに見つかったがもう日は落ちていた。受付をして、案内係に部屋に案内される。受付係はどこかに連絡をとっていた。
部屋に入ると私が伝える前に、
「陸。案内係がどんな連絡をとっていたか聞こえたかい?」
と聞かれたので、
以下略



40:カノン[saga]
2014/12/11(木) 22:49:38.90 ID:hy69iKD20

街の中をバギーで走っていると、ぽつぽつと松明のような明かりが灯り始めた。遠いものもあれば、近いものもある。それはどんどん数を増やした。
寄り道をした分、荒っぽい方法になる可能性があったが、誰も後悔はしていなかった。
門が近づくと、たくさんの松明が集まっていた。
「手荒なことはしたくありません!どうか門を開けて欲しい!」
以下略



41:カノン[saga]
2014/12/11(木) 22:52:28.09 ID:hy69iKD20

シズ様の剣術の腕は確かだが、暗闇の中でパースエイダーが相手。しかも多勢となれば分が悪い。
それでもまだ、穏やかな方法を考えているようだったので、
「シズ様、このままでは囲まれます。家の一つや二つは仕方ないかと。」
そう進言した。
以下略



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