過去ログ - 櫻子「あかりちゃんが、泣いてた」
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2014/12/11(木) 21:53:36.84 ID:5SZmKa2c0
問い詰める櫻子を、あかりは強く抱きしめた。
握られていた手はそのままに、櫻子の胸に飛び込んで、泣き声を漏らした。
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2014/12/11(木) 21:54:08.10 ID:5SZmKa2c0
あかりが大泣きするところを見るのは初めてだった。
その涙を見ただけで、つられて櫻子も泣いてしまう。
どうしてあげればいいかわからない櫻子は、あかりの泣き声が止むまで一緒にいてあげることしかできなかった。
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2014/12/11(木) 21:54:52.81 ID:5SZmKa2c0
〜
授業の合間ごとの休み時間も、櫻子はしつこくあかりの席にやってきた。
あかりの手を握り、瞳を見据え、時折質問しを繰り返した。その優しい声を必死に聞かないようにして、あかりはみんなの前で泣かないように頑張っていた。
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2014/12/11(木) 21:56:09.15 ID:5SZmKa2c0
あかり「……櫻子ちゃん、もう……いいよ……」
櫻子「な、なに?」
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2014/12/11(木) 21:57:02.25 ID:5SZmKa2c0
あかり「…………」
櫻子「なんで、何にも教えてくれないの? 私はどうすればいいの?」
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2014/12/11(木) 21:57:39.49 ID:5SZmKa2c0
櫻子「…………わかった。私、あかりちゃんのことしばらく見ないようにするから」
櫻子「その代わり、あかりちゃんが直ったら、絶対私のところに来てね……!」
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2014/12/11(木) 21:59:38.30 ID:5SZmKa2c0
〜
あかり(早く帰ろう……ごらく部には、しばらく行けないや……)
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2014/12/11(木) 22:00:58.49 ID:5SZmKa2c0
あかり「…………」
向日葵「…………」
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2014/12/11(木) 22:02:15.86 ID:5SZmKa2c0
向日葵「……なんで、櫻子のところに行かなきゃいけませんの? 私は赤座さんと話すために、櫻子を先に帰らせて、こうしてここにいるのに」
あかり「そんなことしなくていいよ……」
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2014/12/11(木) 22:03:25.24 ID:5SZmKa2c0
絶対に言われたくないことを言われ、あかりは目を見開いて大きな反応を示してしまった。
純粋なあかりは、図星を突かれても演技でごまかせる器用さなど持ち合わせていなかった。
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2014/12/11(木) 22:04:16.67 ID:5SZmKa2c0
あかり「い、いいんだよ……向日葵ちゃんっ……!」
あかり「もう、このきもちは、いいのっ!」
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