過去ログ - 櫻子「あかりちゃんが、泣いてた」
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/12/11(木) 21:42:21.05 ID:5SZmKa2c0


あかり「はっ―――はぁっ――――」たったったっ


自宅への帰路を一目散に走る。櫻子は足が速いから、足を止めたらきっとすぐに追いつかれてしまうだろう。

追いかけっこは得意ではないが、何が何でも逃げ切らなければならなかった。


「あら、赤座さん!」

あかり「あっ……!」


必死に走るあかりに少し驚いたような声で話しかけてきたのは、帰宅途中の向日葵だった。忘れものをした櫻子を待つために、道端で立ち止まっていたようだ。

顔を見られないように、前かがみで向日葵の前を通り過ぎる。


向日葵「そんなに慌ててどうしたんですの? あ、櫻子が教室に戻ったそうなんですけど、見ませんでした……?」

あかり「櫻子ちゃんなら、すぐに来るよっ……!」たたたっ

向日葵「あっ、ちょっと!?」


向日葵(……どうしたのかしら?)


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