過去ログ - 双刀と呼ばれた僕と黒姫と呼ばれた彼女
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26: ◆bfYCBT6bFU[saga]
2014/12/12(金) 23:09:20.41 ID:MJIJC9VN0
僕が向かった先は腐敗した空き家。


その中に入ると彼女は居た。


その隣に、鎧を着込んだ男も含めて。


「………よぉ、連れ戻しにくると、思ってたぜ」


男は言った。


やはりそうか、僕はため息をしながら、現在の状況を理解する。


つまる所、彼女は誘拐されていた。


しかし、ただの誘拐ではない。【彼女を探せるほどのマナを扱う人間を見つけたかったが為の誘拐なのだ】


富豪の娘となると大掛かりで探すことになるだろう。しかしそれが世間的にバレてはいろんな意味でまずくなる。


ならば秘密裏に行えばいい、しかし、そうなるとどうしても少人数に抑えてしまう、が、捜索系に長けた人間を使えば良いではない、という結論になる。


結果、僕が引っかかった。


正確に言えばマナを使う人間を見つけたかったのだろう。


これから起こることに、巻き困らせるために。


「紹介しよぉか、俺の名前はギルドゴルヅ」


僕は彼を知っている。何故なら今朝見たばかりの顔だから。


「一般的じゃあ、【山賊王】って呼ばれてるわ」


彼は―――――賞金首の男だった。


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