24: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/13(土) 15:49:44.69 ID:wNG2bU3Bo
杏子に連れられてやってきた風見野のラーメン屋はこじんまりとしていて、お世辞にも儲かってそうとは言えない感じだ。
豚骨ラーメンとチャーハンのセットが杏子で、ネギ味噌ラーメンもやし盛りが私。
注文のときにもやし多めで、と頼んだら杏子に「もやしがもやし多めにしてやがる」と笑われたので、脛を蹴飛ばしてやったのだ。
そしたら、「悪かったよ、ごめんごめん」と適当に謝られた。
仕方がないので謝罪を受け入れて、いろんなことを洗いざらいしゃべる。
私の昔話を交えつつ、そんな夢を最近よく見るということを。
幸せなはずのその夢が酷い悪夢に思えるということ。
思い出せば体が震えてたまらなくなるということ。
そんなときは決まって一人になりたくなる、とか。
自分が幸せに過ごす権利がない気がする、だとか。
幸せになればなるだけ辛くなる、ということとか。
目を逸らすために一人で魔女と戦っていること。
戦っているときのほうが気楽に感じてしまっている、とか。
あまつさえ、そこに心地よさを感じている、とか。
流石に性的に興奮してるとは言えなかったけど。
それで後ろ暗い情念に飲み込まれかけてたこと、とか。
それに対して杏子は途中で運ばれてきたラーメンを頬張りながら私の言葉を黙って聞いてくれた。
全部話し終わって、思わず大きくため息を吐き出す。
客観的に見て私ってなんてダメで、構ってちゃんなんだろうか。
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