5: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/13(土) 15:32:39.20 ID:d32EPYEGo
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青い空に慎ましい雲たちが流れ、それを見下ろす様にふてぶてしく輝く太陽は眩しい。
寒空の下で、だけれど集まって食べる昼食はそれなりにおいしい。
「いやー、まさかあんたがあんなに堂々と遅刻してくるとは思わなかったよ」
「悪かったわね。だけど、よく考えて見なさい。
一分遅刻しようが、三十分遅刻しようが遅刻には違いないわけだし、それなら一限目が始まるまでに学校に来れれば一緒でしょう?」
いっそ感心したと言いたげな口調でさやかに突っ込まれたので、もはや開き直った回答を口にする。
「感心しないわよ、そう言う屁理屈って。遅刻したら急ぐ、それだけでも相手の心象って全然違うもの」
「そうだよ、ほむらちゃん。遅刻しないように頑張ったっていう努力が大事なんだから」
「そりゃぁ、分かってはいるのよ?」
ふてぶてしく開き直ったらマミさんとまどかに突っ込まれた。
思わずだってだってと駄々をこねたくなるが、大人げないので我慢した。
「それにしても、ほむらちゃんが遅刻するなんて珍しいよね。もしかして、悩み事?」
「ううん、そう言うんじゃないわ。ただちょっと寝坊しただけなの」
まどかに尋ねられて、本当のことを言う訳にもいかず、適当に誤魔化す。
「ははーん。さては病気だな、ほむら」
「馬鹿言わないで頂戴。魔法少女が病気になんてなるわけないでしょう?虫歯にはなるみたいだけれど」
「いいや、あたしの勘が病気だって言ってるもんね。ズバリ、恋の病でしょ!」
したり顔で私のことを指さしてくるさやかに対して、アホかと本気で思った。
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