7: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/13(土) 15:34:30.52 ID:d32EPYEGo
「まっ、今はあまり興味もないから、別にどうでもいいわ」
「もぉ、強がっちゃって。そんなほむらもかわいいぞぉ!」
あぁ、もう! 鬱陶しいわよ美樹さやか! なんて思いながらも楽しんでいる自分に気がついて、少しばかり安堵した。
「なんか、今日のほむらちゃんはいつもと違う?」
「そんなことは、ないと思うけれど?」
「実は私もそう思っていたのよ?」
「そうかしら?」
自分の変化にはなかなか気付き辛いものがあるのだろうか。
「そんなことよりさ、食べないと時間無くなるぞー」
さやかに言われ、気づく。サンドイッチが丸々残っていることに。
慌てて封を開いてもそもそと口へと詰め込んでいく。
「リスみたい!」
「本当、小動物的なかわいさだわ」
「うちの嫁に欲しくなりますなー」
外野が何かを言っているが無視だ、無視。
口に詰め込んだ食べ物を大急ぎで咀嚼して、飲み下す。
それを何度か繰り返して、ようやく最後の一きれを口に詰め込んだその瞬間に、昼休みの終わりを知らせるチャイムが鳴り響いた。
「ほら、ほむら行くぞー」
さやかの言葉に私は頻りに頷くと咀嚼をしながらゴミを片付けて教室へと戻る準備を始める。
辺りにゴミが落ちていないかを確認してから、水筒を掴んで先を歩いている三人を追いかける。
すると、突如振り返ったまどかが、私に笑顔を見せた。
「そんなに急がなくても、入り口のところで待ってるから大丈夫だよ?」
一瞬、ほっとしたけれど急がないといけないことには変わりがないのでそのまま早足で三人に追いついた。
だけれど、その時には気がつかなかった。私のソウルジェムが薄らと濁っているという事実に。
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