過去ログ - 入空自殺
1- 20
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/12/13(土) 20:19:04.24 ID:IWJUM++MO
会社にとって、それはとても良いものだろう。
無遅刻無欠勤。有給は言われるがままに使い、問題のある行動もしない。
まさに完璧な歯車だ。だから私の給料は高いのだろう。

しかし、人間としては面白みというものに欠けている。
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/12/13(土) 20:23:41.58 ID:IWJUM++MO
この日本にいる多くの会社員はどのように生きているのだろうか。
趣味は、あるのだろう。金も恐らく。だが、それをする時間はあるのか。

きっと年老いて、会社を辞めるまでは働き続ける他ないのだろう。
無気力な人間が沢山生み出される。使いやすい歯車が山のように。
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/12/13(土) 20:28:35.94 ID:IWJUM++MO
また明日から歯車として働くことは、恐らく無理だ。
働く意義を見つけることができない。

この殺風景な部屋では、人間としての楽しみすら見出せない。

以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/12/13(土) 20:34:21.90 ID:IWJUM++MO
明日、線路にでも飛び込むか……いや、ダメだ。
遅延が出て遅刻してしまうものが出るかもしれない。

ではどうする?車道にでも飛び込むか?
いや、それではドライバーに多大な迷惑がかかる。
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/12/13(土) 20:43:37.43 ID:IWJUM++MO
こういう時まで欲を出せないのはどういうことだろう。
とりあえずGoogleで「自殺 方法」で検索してみた。

どうやら、自殺をするのは生きているのが辛い人らしい。
別に私は辛くはない。環境も恵まれている。
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/12/13(土) 20:48:46.12 ID:IWJUM++MO
様々な自殺志願者の苦悩を見ていたが、
「ああ、この人達に比べれば私は幸福なんだ。生きよう」とは思わなかった。
人は人、自分は自分である。

さて、改めて自殺方法を模索してみることにしてみた。
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/12/13(土) 20:53:52.36 ID:IWJUM++MO
それから数日後、色々な資料に目を通してやっと自殺方法が決まった。

まず操縦士の資格を取り、持ち金を注ぎ込んでダイナマイトとセスナ機を買う。
そして滑走路を借り、空へ。
そしてある程度の高度に達したらダイナマイトを爆破させる。
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/12/13(土) 21:54:30.20 ID:IWJUM++MO
その日から私は変わった。
まず操縦士の資格を取るため会社に辞表を提出した。

部下や同僚だけでなく、上司も涙を流してくれた。

以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/12/13(土) 22:00:03.21 ID:IWJUM++MO
そして2年後。
私はついに自家用操縦士の資格を手に入れ、セスナ機を購入した。
さぁ、いよいよあの世へ旅立つ時である。

しかし問題が発生した。
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/12/13(土) 22:07:35.74 ID:IWJUM++MO
装備を購入し、出発の日を待った。
この時間が、人生で最も長く感じた。

身の回りのものは整理し、マンションを引き払い、ホテルに泊まっている。

以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/12/13(土) 22:13:20.64 ID:IWJUM++MO
さて、翌日。ついに実行日である。

友は居ないが、一応友引の日は避けておいた。今日は先勝、離陸は午前中だ。

私は滑走路へ向かった。


24Res/9.92 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice