過去ログ - 許嫁「愛していると言えますね?」
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16: ◆AYcToR0oTg[saga]
2014/12/13(土) 21:59:31.71 ID:oOlmUUNN0
どうしよう、どうしようと頭の中が混乱で一杯になっている。
布団に入って、頭まで毛布をかぶって、それでもちっとも眠れない。
許嫁ちゃんはきっと、わたしと男くんの関係に気がついている。
夕方のあれはきっと、わたしに釘を差しにきたんだ。
「私の男に手を出すな」って。
いつもどおりの柔和な表情をして、けれど目の笑っていない顔が思い浮かぶ。
いくら追い払おうとしても、許嫁ちゃんはわたしの前からいなくなってくれない。
それどころかどんどん近づいてきて、わたしを責め立てるようにカツカツと足音を鳴らしながら、かごめかごめのように周囲を回る。
わたしは鬼だ。目隠しをされて、善良な人間から石を投げつけられる、悪者の鬼だ。
やめて。もうやめて。わたしはただ、男くんと一緒にいたいだけなの。
そんなことも願っちゃいけないくらい、世界って狭量なものだったの?
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