過去ログ - 許嫁「愛していると言えますね?」
↓ 1- 覧 板 20
36: ◆AYcToR0oTg[saga]
2014/12/13(土) 23:07:28.71 ID:oOlmUUNN0
男「女だって俺と同じだよ。悪気はなかった」
許嫁「だから許せ、男さんはそう言いたいんでしょうか」
男「そういうわけじゃないが……」
許嫁「女さん自身が隠していても、過去は雄弁ですよ」
許嫁「友人として過ごしながら、私の婚約者と隠れて愛をささやきあっていた」
許嫁「隠れていたのは男さんも同じですけどね」
男「…………」
許嫁「でも、こうなるといよいよ父の話が現実的になってきましたね」
男「破談、か」
許嫁「男さんにその気がないなら、そうなるしかありません」
男「…………すまない」
許嫁「いいんです、もう」
許嫁「――私、なんだかお腹が空いてきちゃいました」
男「ご飯を食べなかったのか?」
許嫁「男さんが食べないとわかったら、張り合いがなくなっちゃって」
許嫁「ふふ、母に叱られちゃいますね。手を抜くのは女として敗北だって」
男「こんな時くらい、許してくれるだろ」
男「あー……何か外に食べに行くか?」
許嫁「いいんですか?」
男「俺も腹が減ってきたしな……。空腹の奴は、こんな時でも図太いらしい」
許嫁「なら一緒に行きましょうか。すぐ近くにラーメン屋さんがありましたよね? あまり夜歩きは好まれませんし、そこでいいですか?」
男「ああ、許嫁がそれでいいなら」
113Res/80.55 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。