過去ログ - 許嫁「愛していると言えますね?」
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9: ◆AYcToR0oTg[saga]
2014/12/13(土) 21:52:59.23 ID:oOlmUUNN0

 ここ最近のわたしはずっと、他人の不幸を願っている。

 男くんか許嫁さん、どちらかの会社が倒産しないかな、とか。

 許嫁さんに言い寄る人が現れないかな、とか。

 こんなことを考えちゃうわたしだから、きっと男くんには相応しくなくて、だから許嫁さんが現れたんだと思う。

 原因と結果のめちゃくちゃな思考を、筋が通っていると思えてしまう。それくらい、わたしの心は壊れかかっている。

 せめて男くんが、何か言ってくれればいいのに。

 わたしだけいれば、他には何もいらないとか。

 クラスのみんなの前で、許嫁さんに、おまえとは一緒にいられないとか。

 ……ううん、わかってる。そんなこと、男くんに言えるわけない。

 男くんは殊更に許嫁さんを傷つけたくないから、自分のお父さんを通して結婚の約束を破棄させようと頑張っている。

 三年間、ずっと頑張っていて、でも全く成果が挙がらないけれど。

 だからつい疑ってしまうんだ。わたしの心は汚れているから。

 男くんにとって、わたしは遊びなんじゃないかって。

 未だにキスしかしてくれないのは、責任とか重いことを言われるのを嫌っているんだって。

 ……高校を卒業する頃には、しれっと、許嫁さんと結婚するんじゃないかって。

 そう考えて、ああもうダメだと絶望する。わたしの心にはドロがたまっていて、きっと体まで腐ってる。



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