15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/14(日) 00:49:04.84 ID:QcmbvjXlo
京太郎「(店長が同郷出身だからかな……)」
京太郎「(ここの本家、というか本店か)」
京太郎「(長野の方にあるらしいけど。このコーヒーもそうなのかな)」
無意識のうちに生まれ故郷を感じているのだろうか
たった一杯のコーヒーを味わうことで
京太郎「(もしそうだとするんなら――)」
京太郎「(まだ俺にも感傷に浸れる心くらいは残ってるってことなのかな)」
京太郎「(向こう側を知らなかった、あの頃の心が)」
「久しぶりじゃないか、一ヶ月くらいか?」
京太郎「あ、お疲れ様です。店長」
店内の一角に座る京太郎より一礼を受けた女性は
喫茶店というよりはバーのマスターと説明した方が
納得を受けるような出で立ちで、男装の麗人という言葉が
これほどまでに似合う相手を京太郎は知らなかった
京太郎「ここ最近少し立て込んでいまして、なかなか……」
京太郎「なのに今日は貸切までしていただいて」
店長「なに、年末でちょうど暇をしていたから構わないさ」
京太郎「なんか、すみません」
店長「悪いとも思っていないのに謝るのは君の悪い癖だぞ?」
京太郎「……これは手厳しいですね」
苦笑いを零してまたコーヒーを口に含む
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