30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/14(日) 01:15:19.70 ID:QcmbvjXlo
京太郎「東京くんだりまで御苦労なことですね。タダじゃないでしょうに」
「誰のせいだと思っているのかしら?」
京太郎「俺のせいだとでも言いたいんですか」
無言で京太郎を睨めつける女性の態度に
もう一度溜息が出そうになるが、堪えて言葉を吐き出す
京太郎「確かにあのことは俺にも非はありますし」
京太郎「許されることではないでしょう」
京太郎「それは何度も言ってきたことです」
京太郎「それに、俺は許されたいと思ったことは一度もありませんし――」
京太郎「始めたのは、貴女達でしょう?」
京太郎「俺は、ほんの偶然から一端を担ったに過ぎない」
「それはっ……!」
京太郎「自分には関係ない、と?」
京太郎「貴女が直接手を下していなくとも」
京太郎「貴女の家は、彼女の家は、赦さないと決め――彼女を閉じ込めた」
京太郎「籠の中に閉じ込められて、終わりに向かっていくだけだった」
京太郎「それが分かっていながら何もしなかったんだ、貴女は」
京太郎「関係ないはずがないでしょ……!」
「詭弁よ、それは!」
「私に一体何ができたっていうのよ!?」
「閉じ込めることが罪だって言うのなら」
「開け放てばよかったの?」
「それはできない、できるはずがないのよ……」
「できないから、封じ込めるしかなかったのに、それを君は……!」
京太郎「彼女を解き放った」
京太郎「閉じ込めておくのはおかしいと思ったから」
115Res/62.49 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。