過去ログ - とある異形の精神病院-アサイラム-
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21: ◆UIgN1y.fYlVW[saga]
2015/02/04(水) 00:22:40.12 ID:1IcyTBkN0
「やっと、尻尾出したな」
そう言うと、ベルトの仕掛けが発動してレッドフードの衣装に切り替わっていた。着ていた服とマスクは弾けて飛んで行った。
「誰だ、てめぇ!!」
さっきまで掴んでいた服を地面に叩きつけ、慌ててリーダーの男がナイフを取り出した。
「大人しく情報収集に徹してせいで知名度低いのか……なら、派手に広報活動させてもらわないとな!」
問答無用で腰に付けていた拳銃を構え、相手のモモの辺りを撃ち抜く。
「アガァァァァァァッ!???」
男は倒れ、苦痛の叫びを挙げながらモモを抑えて丸くなった。
「悪く思うなよ。俺はバットマンチームだが、銃は使う。まぁ、複雑骨折と銃創の違いだけどな。死なないだけ感謝しな」
真っ赤なマスクが発する圧のある喋りにはこの場にいる敵全員に恐怖を感じさせた。その恐怖を抑えて護衛の男がアサルトをレッドフードの背後に向けて構える。しかし、焦っていたのか男はアサルトライフルにセイフティがかかっている事を忘れてしまった。引き金を引いても何も起きない事にさらに恐怖を感じさせた。
「危ない!」
麦野がそう言って咄嗟にアサルト目掛けてビームを放った。ビームはアサルトライフルに命中し、命中した所は穴が空き、煙をあげている。男は驚いてアサルトを手放す。が、レーザーが放たれたと思われる方向を見て叫んだ。
「居たぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
男は拳銃を取り出して、ディック達がいるに向かって発砲して来た。麦野は物陰に隠れたが、ディック達は下に飛び降りた。下に居たスキルアウト達をクッションにして衝撃を抑える。
「来てるならもっと早く出て来てくれてもよかったんだけどな」
襲いかかって来るスキルアウトの男たちに頭突きを食らわしながらナイトウィングに話しかける。
「タイミングについての授業も兼ねてるんだよ。恐怖はいい薬になるって事をロビンにも覚えてもらうためのね」
2本の棍棒を取り出し、レッドフードの背後にいた男の顎に二発決めながら答える。二人は互いに背中を預ける形で戦いだした。
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