5: ◆VeVueAKr8Y[saga]
2014/12/14(日) 23:57:59.61 ID:7sYhAw7co
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「あっれー? ごめん!春香ちゃん、カメラの調子悪いから、少し待ってもらえる?」
ディレクターさんからそう声をかけられた時、その時までは私の心は晴れ渡っていた。
その日のお仕事は、お散歩からの温泉というご褒美みたいなものだったし、天気にも恵まれ、朝に事務所で千早ちゃんにも会えたからだ。
「春香、今日はハイキングからの温泉だけど……頼むから温泉でこけてラッキースケベとかやめてくれよ?」
……ギリギリアウトな発言な気もするが、そこまで浅い関係でもない。
「はは、睨むなって。 大切なアイドルの恥ずかしい姿なんて誰にも見せたくないと思うのは当たり前だろ?」
プロデューサーさんは笑いながら私の頭を撫でた。
撮影開始予定の時間はすでに二十分ほど過ぎているが、もとより長めに時間はとっているのでその辺は気にしない。
トラブルのない撮影の方が珍しいくらいだしね。
二人で世間話をしていると、プロデューサーさんがADさんに呼ばれ、なにやら話し込みだした。
『そこ、気をつけないとコケるよ?』
やることもないので、辺りをフラフラ歩いていると、急に頭の中に声が響いた。
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