過去ログ - 「キョンと付き合ってみんなの出方をみるわよ!」
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39:名無しNIPPER
2014/12/29(月) 03:14:40.69 ID:1H6vXYRI0
ハルヒは書きこんでいた書類の筆を止め朝比奈みくるを一瞥した。

その目つきに彼女の体が一瞬びくりと震える。

「キョンの両親が市内の病院を虱潰しに調べてるんだから仕方がないじゃない」

怯える朝比奈みくるに対してハルヒは平然と転院理由を告げる。

「み、見つけられても別にいいじゃないですか!!」

その理由に朝比奈みくるは涙声となりながら反発する。

「駄目に決まってるじゃない!何を言ってるのよ」

それに対してハルヒは驚きの声をあげて続ける。

「本当にキョンに会いたいのなら学校なり同級生になりから聞き出して割り出せばいいのよ」

「じゃ、じゃあ私が聞かれたら………」

朝比奈みくるは涙を浮かべながら上目づかいでハルヒの様子を見ている。

「答えたら駄目よ。あたし達SOS団は答えを知っているんだから。いきなり答えを聞いたら会いたい証明にならないでしょ?」

ハルヒは出来が悪い生徒教えるかのように微笑む。

「あ、そうそう!他の誰にもキョンの場所は教えちゃ駄目だからね」

ハルヒはそう念を押すと再び手続き書類への書き込みを再開した。

朝比奈みくるは床を濡らしながら、ぼやけるハルヒの背中を見続けることしかできなかった。


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