過去ログ - 「キョンと付き合ってみんなの出方をみるわよ!」
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60:名無しNIPPER[sage]
2015/01/03(土) 02:38:19.33 ID:m29mNZfk0
「んふっ。何を躊躇しているのかは知りませんが、僕は涼宮さんの望みが叶って嬉しいんですよ」

古泉は笑顔で言う。

「………古泉くん…」

朝比奈みくるは寂しそうに呟いた。

「僕の願いは世界の安定です。彼女が結婚によって精神が安定してくれれば非常に助かるのです」

さらに続ける。

「彼の看護は僕がしたいからしているのです。ハッキリと言えば、涼宮さんが看護によってストレスを避けるためにやっているのです」

古泉はやはり笑顔のままだった。

「で、でもっ!!」

朝比奈みくるはなおも食い下がろうとする。

古泉はそんな彼女に対して、

「そろそろ摘便をしたいのですが………女性。しかも天使と慕っていた方には見られたくない姿ですから、長門さんとともに暫く退室をお願いできませんか?」

そう爽やかに告げた。

「古泉くんはそんなことまでしているんですか!?」

朝比奈みくるが驚くと古泉は愚問ですねと言わんばかりのジェスチャーをした。

もはや何も言うことがない朝比奈みくるはトボトボと、長門はヒョコヒョコと病室を出て行った。


古泉は二人が出て行くとゴム手袋にグリセリンを塗りながら呟いた。

「世界の安定のため………僕は嘘つきですね」

その顔は笑顔だった。
ただ、いつもとは笑顔とは明らかに違い、自虐的な色に満ちていた。


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