過去ログ - 「キョンと付き合ってみんなの出方をみるわよ!」
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77:名無しNIPPER[sage]
2015/01/06(火) 22:31:28.40 ID:pbKRx+4F0
みくるを見送ったハルヒは病室に入り、古泉と長門の姿を確認する。

確認ができると満足気に頷き、

「ハイ!みんな注目ー!!」

そう言って手を叩いた。

ハルヒの入室時から注目していた二人はそのままハルヒの次の言葉を待った。

「これからキョンは退院するので二人には荷物運びを手伝ってもらいます」

ハルヒはそう言って荷物をまとめる様に促す。

「ちょっと待ってください!退院ってどういうことですか?」

古泉一樹が珍しく取り乱しながらハルヒに質問した。

「なにって………病院を出るってことだけど?」

ハルヒは質問の意味が解らないと言わんばかりの表情で退院の字義を古泉に説明する。

「い、いえ!そうではなくて、彼の体調で退院は無理です」

古泉が質問をしなおす。

「医者でもないのに勝手なことを言わないで頂戴。ほら、有希を見習ってパッパッと荷物をまとめる」

古泉が長門を見ると彼女は既に整理を始めていた。

「いったい何のために!」

古泉はすぐにハルヒの方を見て抗議をしはじめた。

「キョンの為に決まってるじゃない。後は…まぁ病院の職員?」

ハルヒが当然のように答える。

「今、退院することが彼の為になるとは思えないのですが……それに職員?」

古泉は新たな疑問を提示するとともに再考を促す。

「なに言ってるのよ!こんな病室でお正月を迎えさせる気なの?それに職員の人達にもお正月くらいのんびり過ごして欲しいじゃない」

「……で、ですが」

「それにほら、あたし達も新婚な訳でしょ?たまには家で二人っきりで過ごしたい訳なのよ」

ハルヒは古泉の抗議を途中で打ち切った。

「ほら、古泉くんも働いた、働いた」


もはや古泉に抗う術はなかった。

こうしてキョンは退院した。

ハルヒはキョンをタクシーに押し込むと、

「あたし達は新婚なんだし、松の内はあたし達の家に近づかないでよね。みくるちゃんにも伝えておいて」

二人にそう告げると、タクシーに乗り込み走り去って行った。


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