過去ログ - 「キョンと付き合ってみんなの出方をみるわよ!」
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84:名無しNIPPER[sage]
2015/01/07(水) 18:26:20.17 ID:ovkNUoYz0
「ちょっと!なんで古泉くんが土下座してるのよ!」

ハルヒは狼狽の色を隠せずに古泉に怒鳴る。

「僕は謝らなければならないのです。過去のこと、現在のこと、これからすることを。彼に、あなたに、朝比奈さんに、長門さんにもそうでしょうがなにより組織に」

古泉は下を向いたままだ。

「謝るってなによ?もしかして横領でもしてたの?」

「あなたには願望を実現する能力がある」

古泉はハルヒを無視した。正確には、聞こえていない。従って古泉は一方的に独白している形だ。

「願望を実現ってなによ?あたしが望んだからこうなってるとでも言いたいの?」

「あなたが認めなくても、あなたが望んだから彼が癌になり……いえ、そもそも彼が十億を手にし、全ての歯車が狂ったのです」

「なによ!まるであたしがキョンの遺産を望んだみたいな言い方じゃない。頭にくるわね」

「思い返してみてください。彼との日々は金銭に換価できるようなものですか?あなたが本当に望んだものはお金じゃなかったはずです」

「………」

「あなたが望んだものは不思議……いえ、言うまでもなく本当に望んでいたものは不思議ですらなかったはずです」

「し、知ったようなことを言わないでよ!!」

ハルヒは古泉の耳が聞こえてないのを知らないために精一杯に反発する。

「出来ることなら望んでください。あの金銭では変えられなかった日々を。彼の為に、あるいは、あなたのために」

古泉は額を地面に擦りつけるほどに深く深く頭を下げた。



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