2: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2014/12/15(月) 09:11:11.56 ID:k8MZNwpIo
高三、夏の終わり。
葉山「やった!! やった!!」
八幡「うざい、やめろ」
3: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2014/12/15(月) 09:11:41.88 ID:k8MZNwpIo
八幡「はぁ……」
ふと、ため息をつく。それと同時に目元が熱くなる。
ダメだ。泣いてはいけない。
4: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2014/12/15(月) 09:12:17.24 ID:k8MZNwpIo
高三、春。
小町「お兄ちゃん、今日から一緒に同じ学校に行けるね!」
その日は小町の入学式。総武高に無事合格した小町の初登校だった。
5: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2014/12/15(月) 09:12:48.93 ID:k8MZNwpIo
チリンチリン
八幡「……あれ?」
小町「ん、どうしたの?」
6: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2014/12/15(月) 09:13:34.55 ID:k8MZNwpIo
小町「小町もついて行こうか?」
八幡「いや、いい。先に行くなりここで待つなり好きにしてくれ」
小町「じゃあお兄ちゃんのためにここで待ってるね。あっ! これ小町的にポイント高くない!?」
7: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2014/12/15(月) 09:14:11.46 ID:k8MZNwpIo
小町「ふふーん♪」
小町「お兄ちゃんと同じ学校かー。嬉しいなー♪」
小町「小町も奉仕部に入ろうかなー。その方が絶対に楽しいよねー」
8: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2014/12/15(月) 09:15:25.32 ID:k8MZNwpIo
キャッキャッキャッ
ふと、道路の向こう側に小さな子供が現れた。
小町「……ん、あの子。あんな歳なのにお母さんが一緒にいない……」
9: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2014/12/15(月) 09:16:00.79 ID:k8MZNwpIo
高三、夏の終わり。
八幡「小町……どうして……」
学校で耐え切っても、家に着くと涙がこみ上げてくる。
10: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2014/12/15(月) 09:16:35.13 ID:k8MZNwpIo
さびしい。
ひどく、さびしくて、かなしい。
ずっと近くにいたから気づかなかった。
11: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2014/12/15(月) 09:17:16.04 ID:k8MZNwpIo
小町のことを思い出すと同時に、後悔が胸の中を渦巻く。
どうしてあの時忘れ物なんてしてしまったのか。
どうして少し時間をズラして行かなかったのか。
12: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2014/12/15(月) 09:17:48.35 ID:k8MZNwpIo
高二、冬。
小町「小町の番号……あるかな……?」
八幡「ある、と信じておこう」
92Res/36.64 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。