過去ログ - 時「連休ヒマか?」 津田コトミ「いや、戦争で散った戦友(とも)の墓参りに・・」
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102:名無しNIPPER[saga]
2014/12/22(月) 03:38:09.84 ID:QrtXojwMO

津田父「コトミ・・・落ち着いてよく聞くんだ」

コトミ「・・・え?・・・うん」

津田父「同僚はその日、自分の娘を休みだった私たちに預けていた・・・だからその子は助かった」

コトミ「え・・?え・・?」

津田父「その助かった子が、お前だ」

コトミ「・・・・・・・・・・え?」

津田父「私の同僚は両親が亡くなっていて、身寄りがなかった。だから私と母さんがお前を引き取った」

コトミ「・・・・・ほんと・・・なの・・?」

津田母「本当よ。でもね、コトミは私たちの娘。大事な娘なの。それは今までも、これからも変わらないわ」

コトミ「・・・・・・・・」

・・・・自分でもよく分からない涙がぽろぽろ溢れてきた。
気が付くと私はお母さんに抱き着いて泣いていた。
お父さんは隣に座って、私の背中をさすってくれていた。
タカ兄は私の頭をずっと撫でてくれていた。

やっとわかった。
1年前のあの日、タカ兄が私を連れ出して保育園とか小学校とかに行った意味が。
たぶんタカ兄は高校合格が決まった日、今日の私と同じようにこのことを聞いたんだ。
そしてタカ兄は悩んだ末、私に言った。

『俺にとっては・・お前は、何があっても俺の大事な妹だから』

その後のタカ兄はずっと優しかった。
私が勘違いして、もう一回アプローチしたくなるくらいに。

私の大好きなお兄ちゃんは、お従兄妹ちゃんだった。
よかった。
私、間違ってなかった。

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