過去ログ - 【艦これ】提督「壊れた娘と過ごす日々」【安価・コンマ】
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323: ◆oeBS4v7bwY[saga]
2014/12/22(月) 23:23:57.72 ID:SgEX1bWyo

榛名「はい。私に出来る仕事はなんだろうと考えまして、草むしりを……」

 確かに、出撃が出来ないとなると、どうしてもできる仕事は限られる。

 ましてやこの鎮守府は廃墟も当然で、掃除をしようと思ったらいくらでも出来るだろう。

 だが、だとしても。

提督「何故草むしりなんだ。寒いだろう、もっと他の事をすればよかったのでは?」

榛名「掃除道具がほとんどありませんでしたし、それに……」

 すっと榛名は正面の門を見た。先ほど鈴谷が出て行った門だ。

榛名「鈴谷さんが歩きやすいようにと思いまして」

 改めて見回すと、確かに他の部分に比べて、正面の門から鎮守府の玄関へと続く道周辺の方が綺麗になっている。

 思い返せば昨日俺がここに来た時も、無意識のうちにこのルートで歩いていた気がする。

 そっと榛名が持っていた雑草を地面に置く。

 良く見ると、榛名の手はボロボロだった。

 所々赤く血が滲んでいる。

 それを見て、昨日のことを思い出す。

 彼女は、昨日も草むしりをしていた。

 朝七時にだ。

 そして今はもうすぐ昼である。




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