過去ログ - 【艦これ】提督「壊れた娘と過ごす日々」【安価・コンマ】
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◆oeBS4v7bwY
[saga]
2014/12/23(火) 21:00:55.48 ID:uGQTycA0o
──大和艦隊が謎の襲撃を受けてから数日後。
雪風「あまり覚えてないんです……」
雪風は、生還して四日後に目を覚ました。
そこから更に一日置いた日の夕方に、ようやくぽつりぽつりと状況を話し始めた。
窓の外はいまだに大雨が降り続いている。長く続く灰色に、鎮守府全体の空気までも重くなっていた。
あの日起こった事は、暴風雨の中の突然の襲撃ということもあり、艦隊は通常の陣形を作ることが出来ず。結果としてバラバラに散開しての応戦だったようだ。
なので雪風自身、断片的にしか覚えていないようだ。
提督「……、襲ってきたのは、やはり深海棲艦か?」
雪風「恐らくは……。少なくとも、雪風が見たのは、深海棲艦です」
よもや艦娘が艦娘に襲撃されることはないとは思いたい。そんな事をしたら当然処罰の対象であるし、なによりメリットがないからだ。
提督「そうか……」
雪風「……」
雪風がベッドに体を預けたまま、視線だけを動かした。そこには大和の腕が先ほどまであり、今は何もない。そのことに雪風が少し顔を曇らせた。
提督「……、すまない。埋葬させてもらった」
雪風「……」
あのまま置いていても、いずれは肉が腐るだろう。そして骨になるが、その過程は見せたくはなかった。雪風だけでなく、他の艦娘達にも。
ならば今の姿を保ったままの状態で弔った方が良い。その方が彼女達のためになる。そう思った。
きゅっと、雪風がシーツを握った。
雪風「……彼女達って、誰のことですか」
小さく、そう噛み殺すように呟いた。
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