過去ログ - 【艦これ】提督「壊れた娘と過ごす日々」【安価・コンマ】
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572: ◆oeBS4v7bwY[saga]
2014/12/27(土) 00:13:10.29 ID:aWjLkdQPo

提督「……、と、以上の通りだ」

榛名「はい!」

加賀「……」

鈴谷「はぁ」

 昨日と変わらず冬晴れに恵まれた昼である。

 予め昨日の内に纏めておいた─といっても、ただ辿るルートと総点を綴っただけの紙一枚程度のものである─資料を三人に見せながら、言葉を切り上げた。

 三者三様の返答を聞きながら、ちらと後ろに目をやる。

 二十メートルほど離れた位置にある、母港へと直接出る鎮守府の出入り口で、身を半分ほど隠しながらこちらを見る伊58と目が合った。

 さっと一度顔を隠し、またおずおずと顔を出す。

 彼女の自室からここに来るまでの間も、同じ様に一定の距離を置いてでないとついてきてくれなかったのを思い出す。

提督「書いてあるとおり、あくまでこれは戦うための出撃ではなく、資源を確保するためのものだ。敵が出ても、必ずしも戦闘をする必要はない」

加賀「……」

 何か言いたげな表情で加賀がこちらを見やる。

 深海棲艦は全て始末する、と言っていた加賀からすれば、できれば撤退などしたくはないのだろうが、しかしそうも言っていられない。

 弾薬の予蓄はなく、本当に戦闘一回分しかないことを考えると、長期戦さえも行えない。

 確実に相手をしとめられる数的有利な状況でない限りは、撤退以外の選択肢がないのだ。

 そして加賀もそれが分かっているからこそ、今回は口をつぐんでいてくれるのだろう。




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