過去ログ - 【艦これ】提督「壊れた娘と過ごす日々」【安価・コンマ】
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803: ◆oeBS4v7bwY[saga]
2014/12/28(日) 03:45:44.47 ID:OnWaOxjro

提督「雪風、君」

雪風「……」

提督「その手……それに、足も」

雪風「……はい」

 俺の知っている雪風は、あの夏の日に、

提督「どうして……」

 あの夏の日の、雨の日に、右腕と左の太腿を、

提督「どうして、元に、戻っているんだ……?」

 深海棲艦に食いちぎられたはずなのに。

雪風「……、どうしてでしょうね」

 目の前の雪風は、確かに四肢がついている。

 艤装や偽手足ではない、確かな人間の体が、そこにある。

 くすりと彼女が笑った。

 悲しそうに、泣きそうな顔で微笑んだ。

提督「……」

雪風「……多分。多分私が、幸運だからです」

雪風「ただ……それだけです」

提督「雪風」

雪風「……行きましょう。皆、待っています」

 踵を返し、離れていく。

 僅かに足を引きずりながら。

 その足取りが、金剛の変化よりも、大淀の冷たい態度よりも。

 今までの、これまでのどの日々よりも、悲しかった。




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