過去ログ - 【艦これ】提督「壊れた娘と過ごす日々」【安価・コンマ】
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941: ◆oeBS4v7bwY[saga]
2014/12/30(火) 01:53:24.13 ID:bKlaeuvpo

提督「……居ないか」

 三十分ほど工廠室を探したものの、妖精を見つけることは出来なかった。

加賀「無駄骨ね」

提督「まぁ、仕方ないさ」

 先日ある程度片付けたとはいえ、まだまだ薄汚れているのには変わりない。

 部屋の隅で何かを齧るネズミを見つけ、溜息を吐く。

提督「加賀は、自分で艤装を直しているのか?」

 じきにする事もなくなり、手持ち無沙汰になった俺はそう加賀に尋ねる。

加賀「……、別に、大したことではないわ」

提督「謙遜するな。俺からしたら、凄いことだ」

 矢の先を研ぎながら、そう、とだけ答える加賀。

提督「……、そう言えば、加賀は空母なんだよな」

加賀「突然、何?」

 呆れたような声を出す加賀だが、

提督「いや。どうにも、加賀が艦載機を使っているところを見た記憶がなくてな」

 と尋ねると、溜息を吐きながら口を閉じた。

 深海棲艦を相手取った時も、今研いでいる矢(と弓)と銃弾だけで押し切っていた。

 それは筆舌にしがたいほどの出来事ではあるが、しかし異常ともいえる。

 とはいえ、これは実の所想像ができていた。

加賀「……艦載機はもうないわ」

 要は、この寂れた鎮守府に、それを用意するだけの物がない、ということだろう。




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